花火大会中、わんこが安心して過ごすために
コロナ禍で開催されていなかった花火大会が、今年は各地で開催されています。
私も花火大会は小さい時から夏の楽しみの一つだったので、開催はとても嬉しいです。
ですが、わんこ達とっては、大きな爆発音、振動により、恐怖の対象となる場合がほとんどです。
コロナ禍で家にいることが増えたことで、わんこをお迎えしたご家族も多いのではないでしょうか。
つまり、今2〜3歳のわんこ達にとっては、生まれて初めての花火になります。
わんこ達が怖がらず、安心して花火大会中過ごせるように、いくつか注意点と工夫案をご紹介します。
対策1:夢中になれる物で遊ぶ、食べる、一緒に遊ぶ
中には生まれて初めての爆音、振動も、全く気にしない子もいると思います。
それでも、聞こえているし、気にはなります。
そんな時、徐々に「あれ?なんか怖いかも…」と思わせてしまうと、次から更に怖くなってしまいます。
気にしないうちから、楽しいこと、美味しいものとセットで体験させておきましょう!
ノーズワークマットにいつもより美味しいおやつを多めに隠して、夢中になって探してもらったり
冷凍コング(コングに水に潜らせたフードを詰めて凍らせたもの)やフードやおやつ入りの知育トイで遊んでもらったり
ママさんパパさんが一緒にひっぱりっこなどで遊んだり。。。
その子が普段から大好きで夢中になるものを、より特別感を出して、花火が上がっている間夢中にさせましょう。
大きな音も、振動も、怖いことが起こらないし自分に関係ないものになるといいですね。
対策2:雨戸を閉める
いくら対策1で夢中になってもらおうと思っても、音が大きすぎると目の前の楽しいものより花火が気になって、逆に恐怖が増してしまうことがあります。
花火大会の日は、遠くを出かけて体験させない、というのも一つの手ですが、家にいながら花火の刺激を小さくするには、雨戸を閉めることをおすすめします。
うちの希逢は雷が苦手で、ガハガハとストレスMAXパンティングをしてしまいますが、雨戸を閉めることで家の中に聞こえる音が小さくなるのと、ピカっという光も見えなくなるので、かなり軽減できます。
花火にも同じことが期待できます。
雨戸なしだと遊びや食べ物に夢中になれない子も、雨戸で音を小さくすることで、気になるけど遊べる・食べれる、になれる可能性はアップします!
対策3:クレートを活用する
これは普段からクレートを使用していて、クレートは落ち着ける場所・寝る場所、というふうに慣れている子にはとても有効です。
広い空間だと、動き回れるし見渡せてしまうことから、ウロウロ・キョロキョロして不安が大きくなってしまいます。
いつもと変わらない、落ち着ける空間=クレートにいることで、少しですが不安を取り除いてあげられます。
さらに、クレート内で対策1の夢中になれる物もプラスすれば、初めての花火に敏感に反応することなく過ごせる可能性はかなり増えます。
ちなみに、雷苦手希逢さん、クレートの中なら緊張はしててもフリーにしているよりもかなり落ち着けます。
やってはいけないNG行為
花火を一緒に見に行く
これはもう、爆音と人混み、そして蒸し暑い中へわんこを連れて行くということ。
人よりも耳のいいわんこ達にとっては虐待になりかねません><
絶対にやめましょう。
わんこをお留守番にして、人だけで見に行く場合は、できればクレート、慣れてなければケージ(天井なしのサークルはお勧めしません)などに入ってもらい、雨戸なども閉めて戸締り等もいつも以上に確認して出かけるように対策しましょう。
音に驚いて家から脱走し、そのままパニックになり迷子になるわんこがたくさんいます。要注意です。
怖がるわんこを抱っこでなだめる
これは花火に限らず、怖がっている状況の時はNG行為です。
「なだめる」は言葉のわかる人間には通用します。
言葉のわからないわんこには、不安や恐怖の状況下で体験したり聞いたものは、怖いものになります。
つまり、良かれと思ってかけている「大丈夫、大丈夫」の言葉や、抱っこをしてゆりかごのように揺らす、体をポンポンする行為などは、わんこ達の不安を煽ってしまうのです。
もし、わんこ達が不安な時にそれを和らげたいと思うのでしたら、普段の何もなく落ち着いて安心している時にこそ「大丈夫」と声をかけてあげて、体を優しくポンポンし、抱っこをしてぎゅっとしてあげるようにしておきましょう。
そうすることで、「大丈夫」、ポンポン、ぎゅ、は安心のきっかけになります。
わんこ目線で考えて、人もわんこも安全で楽しい花火大会にしましょう
この夏の話ですが、犬のイベントへ出かけたらサプライズ花火があり、驚いてカートから逃げ出してしまった、胴輪や首輪が抜けて迷子になってしまった、ということがありました。
(犬イベントでサプライズ花火は正直やらないでいただきたい)
道路へ飛び出していってしまったそのわんこは、イベントで渋滞して車が止まっていたことが幸いして、無事に保護できましたが、轢かれて命を落としていたかも知れないと思うとゾッとします。
屋外にいなくても、パニックで逃げ出してしまい迷子になるケースも発生しています。
花火大会は、雷と違って、いつ何時にあるかがわかる分対策しやすいです。(サプライズ花火は別ですが)
ご家族の方が、自分のお家のわんこのことをしっかり把握して、安心して過ごせるよう対策してあげましょう。